お金の話
できるだけ正確に,正直に書きます.
伝えたいこと
- 渡航準備にはお金がかかる.それらの立替に耐えられるだけの十分な貯金が必要.
- 銀行の海外送金の有効化は手続きに時間がかかる.早めに申請すべき.
- 羽田第3ターミナルのみずほ銀行よりは海外キャッシングの方がお得.
- 1ポンド100円だと思うと,東京より少し物価お高めな感じ.正気になると,1ポンド200円だと思ったほうがいい.
収入
約176万円(140万円 + 東京羽田-ロンドンヒースロー間の航空券往復実費,非課税)
(独)日本学術振興会の若手研究者海外挑戦プログラムの助成を受けました.
上記プログラムでは,3か月以上1年未満の渡航であれば,滞在日数に関わらず140万円(イギリスの場合)が定額支給されます. ですので,その額で滞在費が赤字にならないように,滞在期間(4か月)を設定しました.
私はその他に,日本学術振興会特別研究員の給与として月給20万円(額面),および副業収入があります. ただし今回の渡航にこれらの収入を使うつもりはありません(理由は後述).
支出
日本での支出
航空券
約26万円.
円安,原油高,ロシア迂回のトリプルコンボでかなり高騰していました.GWと被っていたらもっと高くついたと思います.
全額実費精算ですが,立替のために,クレジットカード利用枠と銀行口座に十分なバッファが必要でした.
JAL派の人は学生向けJALカードを作っておくと良いかもです.
持っていく物
大型スーツケース(2台目)や海外旅行便利グッズ,コンセント関係のデバイス,日本食の食材等. スーツケースはいいもの(キャスターがHINOMOTO製)を買いました.
多めに見ても全部で6万くらい?
Wi-Fiルータ
各種2段階認証が電話番号に依存しており,電話番号を生かす必要があったため,SIM購入ではなくWi-Fiルータのレンタルを選択しました. ちなみに携帯電話の契約はドコモのahamoです.
4か月のレンタルは通常プランでは対応できず(長くても3か月以下しか見つからなかった),個別相談する運びになりました.
PENTACT Wi-Fiの担当の方が親切に対応して下さりました.欧州周遊の60日30GBプラン×2で,長期契約ということで金額も調整してくださり,約6万円.
固定支出
忘れることなかれ. 給与等を渡航費用に算入しなかった理由はこれです.
賃貸一人暮らしなので家賃,車を持っているので駐車場代,そしてスマホと固定回線の通信費が毎月消えていきます. 私の場合,これら合わせて月10万円くらい.首都圏の土地は高い.
さらに,家のメンテナンスを条件に弟を週に数日住まわせているので,水道代,ガス代,電気代がちょこっとずつ.
授業料が免除されなかった場合,これに授業料がかかります.
イギリスでの支出
滞在中の為替レート:
- 2022年9月12日の終値:1 GBP = 166.66 JPY(計画時)
- 2023年5月10日の終値:1 GBP = 169.31 JPY(現地滞在初日)
- 2023年6月10日の終値:1 GBP = 174.89 JPY
以下の表は日常生活でかかったお金です.百の位を四捨五入しています.単位は万円.
項目 | 5月分 (*0) |
---|---|
家賃 | 1.6 (*1) |
食事 | 3.7 |
日用品 | 2.2 |
衣類 | 2.2 |
交通費 | 1.7 |
自転車 | 1.4(購入) |
小計 | 12.8 |
*0:英国到着の5/9から積算.
*1:往路でロンドンに宿泊したときの費用.5月中は知人宅にお世話になりました.
この表の交通費等には,土日の近所のお出かけにかかった費用を含みますが,宿泊を伴う旅行(次節で記載)は除いています. 暑い日のジュース等も律儀に計上していますが,コインランドリー(洗濯と乾燥合わせて1回3~5ポンド)だけカウントしていません.
- 食事
- 朝:得用の菓子パンorシリアルとヨーグルト,バナナ.
- お昼:スーパーで買ったシリアルバーや,学内の売店のサンドウィッチ.ときどきカレッジのランチなど.平均すると1日5ポンド程度.
- 大学関係のカフェや,カレッジの食堂がお得です.注文内容によって5~8ポンド程度.
- 普通に街中 (Cambridge Central) のレストランでランチを頼むと10ポンド程度.
- お夕飯:週6自炊.週1テイクアウトピザ(7ポンド).外食は基本的になし.
- 衣類
- ロンドンのユニクロが最高でした.グローバル企業の結界によりインフレの影響が弱まっているようです.
お出かけ
- ICRA2023:
- 6泊7日.参加費は経費支出,旅費は自腹で参加.交通費,宿泊費と食費(主に飲み会)で10万円くらい.
- 知人と学会割引の効いたツインルームを取ったので,宿泊費が相場の半分くらいで済みました.
- 自分の知る限り,海外のホテルは部屋に対して料金がかかるので,1人でも2人でも値段が大して変わらないのですよね.なので2人で泊まるのが間違いなく有効です.
- ETH Zurich訪問
- 2泊3日.全額自腹.スイス国内観光もちょっとしました.航空券と現地交通費と食費(贅沢目)で8万円くらい.
- ……のはずが行きの飛行機にトラブって乗れずチケットを取り直した結果,合計で12万くらいかかりました.セキュリティゲート締切よりも20分早く荷物預け入れを締め切るなんて…….
- 2泊とも留学中の大学同期の家に泊まらせてもらいました.スイスのホテル代は本当に高いので本当に助かりました.